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ハーマンモデル

ゼネラル・エレクトリック(GE)社に勤務していたネッド・ハーマンが生み出した大脳生理学に基づく行動分析手法で、ロジャー・スペリーの『右脳・左脳モデル』とポール・マクリーンの『三位一体型脳モデル』を複合的に組み合わせた脳の優位度(利き脳)の関係を数値化したもの。
『右脳・左脳モデル』は右脳を「イメージ脳」、左脳を「言語脳」と捉え、一方『三位一体型脳モデル』は、人間の脳は段階的に爬虫類の脳、哺乳類の脳の順に発達し(辺縁皮質)、さらに大脳新皮質で覆われているというもので、辺縁系を「本能的・感情的」、大脳新皮質を「事実認識・理知的」と捉えている。
つまり、ハーマンモデルは、脳を「右脳・左脳」に分け、さらに、左右それぞれを「大脳新皮質・辺縁皮質」に分け、脳の機能を4象限に分けて説明したものである。

各象限の優位性における特徴は以下の通りである。

  • A象限:大脳新皮質/左脳 ⇒ 論理的、数量的分析が得意
  • B象限:辺縁皮質/左脳  ⇒ 計画的、順序立てた実行が得意
  • C象限:辺縁皮質/右脳  ⇒ 感覚的、他人の感情を汲み取ることが得意
  • D象限:大脳新皮質/右脳 ⇒ 革新的、新しいものを生み出すことが得意

脳優位度は思考の傾向や物事の捉え方に影響を及ぼすため、各象限間のコミュニケーションにおいて以下のような相関関係を生じる。

  • 同象限内でのコミュニケーション(A-A間、B-B間、C-C間、D-D間)
    -コミュニケーションの困難度は小さい
    (自由な流れで波長が合う。競合することや、井の中の蛙になる可能性がある)
  • 同側象限同士のコミュニケーション(A-B間、C-D間)
    -コミュニケーションの困難度は中くらい
    (相互の思考を支持・強化することができる。時に理解の仕方を間違えることもある)
  • 対称象限同士のコミュニケーション(A-D間、B-C間)
    -コミュニケーションの困難度は中くらい
    (相互に思考の補強・合成することができる。思考スタイルの違いが、挑戦的になることもある)
  • 対角象限同士のコミュニケーション(A-C間、B-D間)
    -コミュニケーションの困難度は大きい
    (補い合うが対立もあり、誤解も起こる )

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