社交文書における正しい「頭語」「結語」の使い方は? 

2015年07月29日

あなたは以前から大変お世話になっている取引先の社長が入院したことを耳にし、社長宛にお見舞いの文書を送ることを部下に命じました。依頼を受けた部下は「頭語」と「結語」にどのような言葉を使えばよいか迷っているようでした。

さて、以下の空欄【】に書くべき最も適切な「頭語」と「結語」は次のうちどれでしょうか?

—–

株式会社××
代表取締役社長  ○○△△様

【  】 承りますれば、貴社社長○○様には、ご病気のためご入院中との由、突然のことで私ども一同驚いております。  その後のご容態はいかがでございましょうか。余病の併発がなければと案じております。一日も早くご全快の日を迎えられますよう心からお祈り申し上げます。  近日中にお見舞いに伺わせていただく予定でおりますが、まずは取り急ぎ書中をもってお見舞い申し上げます。
【  】

平成 **年 *月 **日
株式会社ABC商事
営業本部  ××××

1

【前略】【早々】

2

【拝復】【敬具】

3

【急啓】【早々】

4

【謹啓】【敬白】

A
3
【急啓】【早々】

「頭語」「結語」とは、手紙特有の言葉で、「こんにちは」「さようなら」にあたる言葉です。
一般的なものは拝啓(「つつしんで申し上げます」の意味)で始まり、敬具で終わりますが、文書の内容によって、いくつか組み合わせがあります。

【前略】【草々】
この組み合わせは挨拶を省略する場合に使う「頭語」「結語」であり、今回の場合は適切ではありません。
【拝復】【敬具】
この組み合わせは返信をする場合に使う「頭語」「結語」であり、今回の場合は適切ではありません。
【謹啓】【敬白】
一般的に丁寧な文書を書く場合に使われる「頭語」「結語」です。今回お送りするのは取引先の社長で丁寧に文章を書くことが求められますが、それ以上に、社長に対してのお見舞いの文書であるため、お見舞いのときに正式に使われる【急啓】【早々】の組み合わせを使うことが適切な対応と言えます。

【急啓】【早々】以外ににも、一般的によく使われる「頭語」「結語」である【拝啓】【敬具】もお見舞いの文書で使えます。

ちなみに、この頭語のあとには句読点(「、」「。」)を付けず、1文字あけて挨拶文を続けるのがルールです。

お問い合わせ

資料請求‧お電話など各種お問い合わせは下記よりお気軽にご相談ください。

03-6231-9505

平⽇ 9:00 - 18:00(⼟⽇祝⽇を除く)