正しい現状分析を行うためには?

2018年01月30日

営業部のマネージャであるあなたは、部長から課題が与えられました。それは、「営業部の売上低下の原因を究明して、売上回復のための解決策を考えろ」というものでした。あなたは、自分の思い当たる売上低下の原因を考察した後、自らの解決策を部長に報告しました。
部長から、「この解決策では、売上は回復しない。そもそも現状分析を間違えている。正しい現状分析なくして正しい解決策はないぞ。十分現状分析を行いなさい」と言われました。

さて、あなたは部長からの課題に対してどう対処すべきでしょうか?

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自らの思い込みを排除した後、事実(ファクト)をくまなく収集するとともに、構造化して 整理し、論理的に分析する

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外部環境分析を中心にして現状分析を行う

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営業部で最も経験豊富な社員からアドバイスをもらいながら分析を行う

4

内部環境分析を中心にして現状分析を行う

A
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自らの思い込みを排除した後、事実(ファクト)をくまなく収集するとともに、構造化して 整理し、論理的に分析する

問題解決策を考える際にまず実施することは、現状分析です。現状分析を誤れば、現状分析に基づいて考え出された解決策は当然的外れなものになってしまいます。

現状分析を行う際に重要なことは、
 ・自らの「思い込み」を排除する
 ・事実(ファクト)を徹底的に収集する
 ・収集した事実(ファクト)を構造的に整理する
 ・論理的に分析する
 ・分析結果から本質的な問題を追究する
です。

多くの企業では、経営者や現場で働く従業員は、その業界や事業に関して多くの経験、知識、ノウハウを持っています。それが故に、経験則からくる「直感」や「思い込み」に頼ったとしても、それなりの現状分析ができてしまいます。しかしながら、多くの場合、「直感」や「思い込み」によって正しく現状を理解できているとはいえない場合があります。これを防ぐためには、まず経験則からくる「直感」や「思い込み」を排除し、ゼロベースで考える視点を意識することが必要となります。そして、事実(ファクト)のありのままの情報を収集し、収集した情報を、様々な方法論やフレームワークを活用して分析を行い、最終的に本質的問題を追究することで、適切な解決策を導き出すことができます。

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