変革期に求められるリーダーシップとは?

2018年02月20日

あなたは今回マネージャに昇進し、これに伴い新任マネージャ研修に参加することになりました。あなたの会社はかつて業界売上高がトップでしたが、最近は売上高は減少しており、業界での地位も低下しています。

業界売上高トップの地位を奪回するため、会社内部では変革の必要性が認識されており、新任マネージャは変革の中心になることを期待されています。研修中も、見学に来ていた社長から「リーダーとして会社を変革せよ!」と激が飛びました。会社としては戦略も明確になっており、あとはリーダーが組織を変革させていく段階であるといえます。この後、研修参加者でリーダーシップに関してディスカッションを行いました。

さて、現在のあなたの会社の場合、特に必要とされるリーダーシップは次のうちどれでしょうか?

1

強い統率力により部下を率いるリーダーシップ

2

部下に会社の進むべき方向性を伝え、その方向性に導くリーダーシップ

3

組織の連結ピンとなって、上司と部下をつないでいくリーダーシップ

4

部下に積極的に指導しない自由放任型のリーダーシップ

A
2
部下に会社の進むべき方向性を伝え、その方向性に導くリーダーシップ

企業のライフサイクルの変遷とともに、特に必要とされるリーダーシップも変遷すると言われています。

1.企業の「創業期」
  → 「強い統率力により部下を率いるリーダーシップ」
創業期や成長期においては、スピードが重視されており、意思伝達も、仕事の進め方も迅速さが要求されています。このような場合、リーダーが部下をまとめるには、多少の強引さ等はあっても部下を力強く引っ張っていく統率力が特に重要となります。

2.企業の「成長期」・「成熟期」
  → 「組織の連結ピンとなって、上司と部下をつないでいくリーダーシップ」
この時期において、企業内にはこれまで成長を支えた「統率力の強い」上位層と、企業が安定してから入ってきた「若年」下位層との間に様々なギャップが生じる傾向があります。そのギャップを埋めることが、中間層のマネージャにリーダーシップとして求められます。

3.企業の「衰退期」・「変革期」
  → 「部下に会社の進むべき方向性を伝え、その方向性に導くリーダーシップ」
企業が「衰退期」から「変革期」を目指す場合、組織のメンバーには「変革することに対する期待感」を醸成する必要があります。この期待感を支えていくことが、この時期に求められるリーダーシップです。

今回の問題の場合、会社は現在変革期にあるため、部下に変革に対する期待感を喪失させないように会社の進むべき方向性を伝え、会社が行う取り組みに納得できるよう導くことがリーダーに求められています。

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