モレがなくダブりがない考え方とは?

2015年07月01日

論理的に物事を整理する手法として、「MECE」(ミーシー)というものがあります。「MECE」とは、ある物事を分類する際、分類した内容にモレがあったり、重複する(ダブリがある)ことがないように整理することを指していいます。

さて、次のうち正しく「MECE」に分類されているものはどれでしょうか?

1

旅行を国内旅行、海外旅行、日帰り旅行に分類する

2

通勤手段を徒歩と電車に分類する

3

顧客を国内と海外に分類する

A
3
顧客を男性と女性に分類する

MECE(ミーシー)は、コンサルティングファームのマッキンゼー社が考案した問題解決のためのフレームワークであり、「モレがなく、ダブりがない」と言う意味で、英語のMutually Exclusive and Collectively Exhaustive (相互に排他的で、共に網羅的)の頭文字をとったものです。 正解のように、顧客を国内と海外の2つに分類するとMECEの分類といえます。
しかし、徒歩で来店した人と電車で来店した人を分類すると抜け(自動車・自転車などが含まれていない)が生じるため、正確な顧客の分類ができているとは言えず、このデータをもとに分析をした時に、正確な分析もできなくなってしまいます。
このように、物事を分類する場合、ビジネスにおいてMECEを意識しなければ、抜けや漏れが発生する可能性がありますので注意が必要です。

正解以外の選択肢も見てみましょう。
・旅行で国内旅行、海外旅行、日帰り旅行で分類する
 → ダブリが生じます。(日帰りの国内旅行、海外旅行などが存在する)
・通勤手段を徒歩と電車に分類する場合
 → モレが生じます。(バス通勤、自動車通勤、自転車などが存在する)

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