人事制度構築コンサルティング|商品・サービス
人事制度の役割
人事制度の役割は、以下3つに整理されます。
➊ 管理統制
人的資源の管理を企業組織の方向性に基づいて行うことを目的としています。
具体的には経営戦略に基づく組織の適正機能化や総額人件費のコントロール、さらには従業員のスキルや能力の管理運用などが挙げられます。
➋ 意思疎通
意思疎通では企業組織と従業員とが、考え方や価値観について共有することを目的としています。
具体的には経営方針やビジョンにおいて周知と浸透を行い、経営目標に基づいた従業員の目標の周知を徹底させます。
それにより個々に求めるスキルや人物像の周知が行われます。
➌ 自発誘因
企業組織における貢献意欲を打ち出すことを目的としています。
主に企業が持つビジョンや理念に沿った業務遂行の促進や、目標達成意欲の醸成、さらにはスキルや能力における向上意欲の醸成などがあります。
上記3つの役割を満たした人事制度を確立することで、企業組織内での管理統制が実現できます。また、経営陣と従業員との経営ビジョン共有や、明確な事業目標を掲げることができるため、自発的な行動を促すことにもつながります。
人事制度が担保する合理性
人事制度を運用する際には、それぞれの役割を理解し、適切な処理をすることが大切なポイントとなります。この3つ役割を適切に機能させることにより、経営合理性や伝達合理性、貢献合理性を持ち合わせた人事制度の構築を目指します。
➊ 管理統制 - 経営合理性
企業組織においての人的資源をより活用できるよう、運用・管理が経営の観点から実現できるような状況を作り上げます。
➋ 意思疎通 - 伝達合理性
経営陣と従業員との意思疎通を行い、共通認識と理解を促すような状況を構築します。
➌ 自発誘因 - 貢献合理性
従業員がよりやる気になるような動機を与え、業務を自発的に行えるような流れを構築します。
人事制度の3つの役割を適切に機能させることで、合理性が担保されるだけではなく、組織の活性化に寄与するような人事制度の確立も目指すことができます。
対象領域
下記のような基本概念を基に、基幹人事制度を構築しています。
コンサルティングの流れ
一般的な人事制度構築コンサルティングにおいて、以下の流れでご支援を差し上げます。
現状分析 | 経営陣及び従業員へのヒアリング、サーベイの実施などを中心に貴社の現状の可視化を図ります。 人事に関する領域(制度、育成、採用、労務 など)に加え、経営陣の想い・考え(ミッション、ビジョン、バリュー、クレド、行動指針 など)の理解度、浸透度、全社及び各部門の役割、目標、状況などの調査を行い、貴社の問題発掘を行います。 発掘した問題は深掘り、整理を行い、今後貴社が取り組むべき課題を明らかにします。 |
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概要設計 | 人事制度の構築及び改修を行う際には、各制度の整合性を鑑み、従業員にとって透明性・納得性のある制度構築を行う必要があります。 現状分析で詳細把握・分析した問題点や課題点に対して、解決/解消する施策(制度、仕組み、取組み等)の大枠の設計(解決の方向性付け)を行います。 |
詳細設計 | 概要設計で設計した大枠の設計内容を、具体的に実施できる施策(制度、仕組み、取組みなど)として細かく設計します(等級定義書、評価シート、各等級・職種ごとの報酬レンジなどを策定します)。 |
移行計画、導入支援 | 現行制度と新制度に大きな乖離があり、新しく構築した施策を段階的に導入する必要がある場合においては、新施策をソフトランディングに導入する方法や計画を企画・設計します。 また、貴社経営陣及びプロジェクトメンバーと再三議論を重ね構築した人事制度であっても、一方的な情報伝達ではなく、双方向の交流が図れる場を活用し、周知徹底を図ることで共鳴者を創り上げる支援を実施します。 結果として、従業員の十分な理解、納得を得ることが可能となり、人事制度の早期定着・浸透に繋げます。 |